何気なく飲んでる「かごしま茶」。他のお茶とどう違うの? かごしま茶の特徴をみてみよう!
かごしま茶とは
かごしま茶は南国・鹿児島の豊富な日射量によるカテキン類(渋味成分)の増加に加え、摘採前に黒色の資材で被覆(カブセ)することで甘味成分のアミノ酸の増加を促し、甘みと渋みの調和のとれた、濃厚でコクのある風味が特徴です。
鹿児島県では、このような風味を持つお茶を多様な品種で栽培している一方で、県内北部、高冷地では、香り豊かな茶が生産されています。
このように「かごしま茶」では本県の立地条件や多様な品種などから作り出される、香り豊かでコクのある味を楽しむことができます。
主なかごしま茶の品種
- ゆたかみどり
鹿児島県の早世品種の中で、最も栽培面積が多く、温暖地帯に適した品種です。摘採前に被覆し、深蒸しで製造することで、濃厚な旨味とコクのある味になります。 - さえみどり
早世品種で済んだ青味の水色が特徴。旨味成分のアミノ酸含量が多く、カテキン含量が少ないので甘く感じられます。 - あさつゆ
摘採前に被覆し、深蒸しで製造することにより、濃厚な水色と旨みが得られます。また、天然玉露とも言われています。 - あさのか
鹿児島県で育成された品種で旨味成分のアミノ酸、渋味成分のカテキン共に多く、甘味、渋味ともに強く個性的な品種です。
(参考)ほっとひといきお茶一杯(公益社団法人日本茶業中央会)
かごしま茶の特徴
本土最南端、鹿児島の豊かな自然と輝く太陽のもとに広がる大茶園から摘み取られた新芽は、新鮮でさわやかな香りとコクをはこびます。
外観
緑色は濃く、ツヤがあり、形がよく揃っています。
香味
若葉の新鮮な香りと爽やかさ。味はふくよかで濃厚、うまみに富んでいます。
水色
水色(すいしょく)は濃く、ふかみがあり、きれいです。
かごしま茶のシンボルマーク
お店で売られているお茶のパッケージに上記のマークが付いているのを見たことがありませんか。
かごしま茶シンボルマークは、(公社)鹿児島県茶業会議所が定めた規格基準(かごしま標章茶規格基準)に合格したものだけが貼付けすることが許可されます。
「かごしま標章茶規格基準」は、外観や香り、味、色が、販売価格に見合った品質であるかなど審査項目があり、これらの厳しい審査によって、高品質のお茶を皆様へご提供することができます。
特徴を知ったうえで、かごしま茶を飲んでみると、その違いが分かるかも!?