「お茶はカラダに良い」ってよく言われてるけど、どうしてか知ってます? ここではお茶に含まれている成分とその効能について紹介します。
普通煎茶の成分構成
茶の成分(乾物中含量)
成分 | 含有量(/100g) |
---|---|
炭水化物 | 45.8g (糖質35.2g、繊維10.6g) |
タンパク質 | 24.0g |
タンニン(カテキン類) | 13.0g |
水分 | 4.9g |
カフェイン | 2.3g |
脂質 | 4.6g |
微量成分 | 5.4g |
緑茶に含まれる成分の様々な機能
茶にはガン予防、糖尿病改善、コレステロール低下、虫歯予防、口臭予防など多くの効果があるタンニン・カテキンほか、整腸作用があるといわれる食物繊維、美容や風邪予防に効果のあるビタミンを含むなど、様々な成分が相乗的に働いて、健康増進に大いに力を発揮するといわれています。
成分 | 効能 |
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タンニン・カテキン類 (お茶の渋味成分) | ダイエット作用 抗アレルギー作用 むし歯・口臭予防作用抗酸化作用 抗菌作用 抗ウイルス作用 血糖上昇抑制作用 血圧上昇抑制作用 コレステロール上昇抑制作用 整腸作用 消臭作用 ガン予防作用 |
カフェイン | 覚醒作用(疲労感や眠気の除去) 利尿作用 |
ビタミンC | 美容 ストレス解消 風邪の予防 |
ビタミンB群 | 糖質の代謝 |
ビタミンE | 抗酸化作用 |
γ―アミノ酪酸(ギャバ) | 血圧降下作用 |
フラボノイド | 口臭予防 血管壁強化 |
多糖類 | 血圧低下作用 |
フッ素 | むし歯予防 |
テアニン | 血圧降下 脳・神経機能調整 |
鹿児茶丸が教える、こんな時にはこんなお茶!
頭すっきり 朝の目覚ましには「番茶」
サッパリとした味と香りが身上の「番茶」。熱々のたっぷりとした一杯で、カラダも頭もシャッキリ朝一番にピッタリです。
お食事に合う「ほうじ茶」
テンプラや揚げ物など、脂っこい料理には「ほうじ茶」のすっきりとした香味がベスト。料理の味もきっと一層おいしいものになります。
つらい二日酔いにおまかせ「上級煎茶」
昨夜は飲みすぎた~なんて人には、さわやかな味と香りの「上級煎茶」が最適。すこしさましたお湯で、ていねいに入れ、頭と体をリラックスさせてください。
疲れた時の休息タイムは、とっておきの「玉露」
疲れた頭をリフレッシュするには、とっておきの「玉露」などはいかがでしょうか。鮮やかな色、独特の香りがもう一がんばりエネルギーに。
知るほどにビックリ緑茶の効能!?
ダイエットの強い味方
お茶に含まれているタンニン(渋味)の主成分カテキンが中性脂肪を下げる、ということが最新の研究で確認されています。
カテキンが腸の中で脂肪吸収を抑え、体の中の脂肪を燃やしてくれて、血液循環をよくし代謝を高める作用があります。秋冬番茶にはカテキンがたっぷり!
病原性大腸菌O157にも有効の「茶カテキン」の殺菌力
「お茶を飲みながら食事をすれば、食中毒は防げる。」と昭和大学医学部の島村忠勝先生はお茶の殺菌力の有効性やお茶がコレラ菌を殺す強い力があること、赤痢菌・腸炎ビブリオなど腸に感染する病原菌に非常に効くことも発表しています。 また、社会問題になっている病原性大腸菌O157に対しても茶カテキンの殺菌力は有効であることを証明しました。
老化防止にお茶が一役!ビタミンEを上まわる効果
私たちの体内にできるフリーラジカルや過酸化脂質の生成を抑え、老化を防ぐとして、今話題のビタミンEの効果を上まわる(実験データでは約20倍)効果が、緑茶にあることを岡山大学の奥田拓男先生らが明らかにしています。
また、静岡県立大の富田勲先生らは、お茶やお茶の葉の微粉末を使って微生物や動物で実験を行い、強い突然変異抑制作用や、抗酸化作用のあることも証明しています。
お茶でガン予防!(発ガン作用抑制効果)カテキン類
お茶に含まれているタンニン(渋味)の主成分カテキンが発ガン作用の抑制に効果のあることが科学的に証明されています。
お茶の消費が多いところはガンによる死亡率が低いという結果も報告されています。
ノンカロリーで豊富なミネラル
私たちの食べる肉・魚・卵・米などは酸性の食品です。人間の体は、健康な状態の時は、弱アルカリ性に保たれていますが、お茶は、私たちの体の酸性化を防ぐのに適した多くの微量要素・ミネラルを豊富に含むアルカリ度の高い飲み物です。
カロリーはゼロで、カリウム・ナトリウム・カルシウム・マンガン・銅・亜鉛・フッ素・セレン・ニッケル・モリブデン・・など多くのミネラルを含んでいます。
むし歯予防
お茶にはフッ素が含まれます。フッ素には、歯を強くし、むし歯にならないための抵抗力をつける働きがあります。また、お茶に含まれるタンニンの殺菌作用でむし歯になりにくくなるのです。
口臭予防
歯や歯ぐきについた食べ物のカスが原因で発生します。
食後にお茶を飲めば、口の中のカスを洗い流してくれると同時にお茶の殺菌作用で、カスにつく細菌の繁殖を阻止。また、お茶のすがすがしい香りが口の中に広がり、口臭や食べ物の臭いを消してさわやかにしてくれます。
特に、ニンニク料理を食べた後、一杯のお茶を飲めばニンニク臭さが抑えられるようです。
風邪予防、血圧降下などなど
お茶に含まれるビタミンやカテキン、γ―アミノ酪酸などには風邪の予防や血圧降下など他にもさまざまな効能があります。
茶に含まれる新しい抗アレルギー成分の発見
品種名:「べにふうき」(平成5年野菜茶業試験場育成品種)
特性:抗アレルギー物質(メチル化カテキン、ストリクチアニン)を多く含有。メチル化カテキンは、茶葉を発酵させて紅茶にすると消失してしまうため、不発酵茶である緑茶として加工。
利用:花粉症等アレルギー予防効果をもった商品を開発。
(農林水産省特産振興課「茶をめぐる事情」より)
お茶にはカラダに良いとされる成分がたくさん含まれているから、飲むことで免疫力が上がったり、体質が改善されたりするんだね。